思考と感覚と戯れる

仕事という環境から生み出された、思考や感覚を表現したい。

管理の本質を見失うことで先の未来が消滅する

以前、働いていた会社(製造業)でのやり取り。

僕は生産管理に携わっていた。

‪上司に現場の生産性があまり良くないことを相談したことがある。‬(機械が停止していることが多々あり)

僕は、『現場は、納期に対してあまり敏感に感じてないような気がします。』と、伝えた。
すると、『現場の長も一生懸命頑張っている。なにも納期を気にしていないわけがない。土曜も臨時出勤したりしている。』そう、返答されたことがあった。

現場の何をどうみてこの答えを出したのかはわからないが、ツッコミどころは満載だった。


‪何より、土曜に出勤したとしても、さほど現状を打破できるような改善には至ってなかった。

そもそも、現状の現場の能力に対しての受注数のバランスは取れているのか?それは定かではなかった。
ただ、注文を受けた以上、納期通りに納めるのが『仕事』だ。‬

現場の状態がどうであれ、どうにかしてでも運営していくのが、現場リーダー(管理職)の役目だと思う。


現場サイドはどうして遅れているのかに気づいているのか?どうか。



一目瞭然だった。



単純に朝礼が長い。

当日の段取りを朝礼で行うが、現場のリーダーがトップダウン形式で指示をするのではなく、部下の人達が自分達がどこまでできるのかを見定めながら意見を出しあって決めていく方針をとっていた。

そのため、当日の段取り計画がなかなか定まらない。しかも、現場の人だけあって、コミニュケーションが苦手でなかなか意見が揃わない。

時間だけが過ぎていくばかりだ。


そして何より痺れをきかせ、リーダーが取り持つのかと思いきや、


今、その話をするのか?

少し、お勉強的なことが始まってしまう傾向があった。




ここが改善されれば、生産性は数段上がる。


このことに現場サイドが気づいていないのかどうか否や。


結局、ここを詰めた話はできず、常に納期に追われながらの業務を行っていた。


現場の手が止まることによって、生産管理でお客さんと納期の交渉が行われる。


対応するのは、さほど難しくはない。

ただ、対応することに労力は支払われる。

そのことに現場は気づいていない。



管理する立場の人間はそこに気づかせる動きを取らなければならない(上司上層部)

そして、自ら気づく努力も必要。(現場リーダー管理職)




質の低いマネージメントは質の低いマネージメントを育て上げる。奪い取られた経営権、未来には絶望しかみえてこない。


※結局、買収されましたが